松陰先生
2026.10.15
ブログ
西新宿内科つながりクリニックの臼井靖博と申します。
当院の「つながりブログ」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
10月27日は松陰忌、吉田松陰先生の命日です。先生は安政6年(1859年)10月27日、安政の大獄により処刑されました。29歳でした。私は伊豆下田の出身です。松陰先生が黒船に密航しようとした土地で育ったため、幼いころから先生はとても身近な存在でした。
けれどもその大きさに気づいたのは、五十を過ぎてからです。
世田谷の松陰神社には折にふれて足を運びますが、私はお参りに行くのではありません。先生に叱られるために行くのです。墓前に立つと「まだまだだぞ」と諭されるようで、身が引き締まります。
あるとき、二十歳代と思われる若者が先生のお墓の前で涙を流し、祈っているのを見かけました。何があったのかは分かりません。墓前に立つと、あの若者は笑顔で先生に会いに来ているだろうか、とふと思います。
なぜ私は、死後160年以上たった人に叱られに行くのか? それは、あの若者と同じ理由なのかもしれません。
私にとって松陰先生は、静かな同志であり、時に厳しい師でもあります。
これからも叱られながら、静かに、そしてまっすぐに歩み続けたいと思います。