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つながりブログ

のどのイガイガと長引く咳② 後鼻漏

2026.07.01 ブログ

西新宿内科つながりクリニックの臼井靖博と申します。
「つながりブログ」をご覧いただき、ありがとうございます。

前回、「のどのあたりが痒い、イガイガする(=咽喉頭異常感症)」を伴う咳の原因としてアトピー咳嗽(がいそう)を紹介しました。「のどがイガイガする、かゆくなる、痰が絡んだ感じがして咳が出る」という症状を起こすのは、アトピー咳嗽だけではありません。代表的なものに後鼻漏(こうびろう)と胃食道逆流症があります。今回は後鼻漏についてお話しします。

後鼻漏は、読んで字のごとく、「後ろ=のどへ鼻汁が漏れる」状態を表します。のどに流れ落ちた鼻汁が咽頭にある咳受容体を刺激することで、咳が生じます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎によって起きることが多く、口を大きく開けてもらい、のどの奥をみると、実際に鼻汁が流れている様子を観察できることもあります。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の治療歴をお持ちの患者さんが「のどに痰が絡んだ感じが取れなくて咳払いをしたくなる」「喉の奥に水のようなものが流れている感じがする」「喉がイガイガして咳をしたくなる」などと訴えられた場合、まず考えられるのが後鼻漏です。

治療は、後鼻漏の原因となっている病気に合わせて行います。アレルギー性鼻炎であれば抗ヒスタミン薬、副鼻腔炎であれば抗菌薬といったように原因に応じて薬を使い分けます。重度の副鼻腔炎では手術が検討されることもあるため、耳鼻科へご紹介をします。

副鼻腔炎は喘息に併発することも多く、特に好酸球性副鼻腔炎という、喘息と同じタイプのアレルギー性副鼻腔炎には注意が必要です。好酸球性副鼻腔炎は、後鼻漏のほか鼻茸、ひどい鼻づまり、膠(にかわ)のようなべっとりとした鼻汁、嗅覚障害などがみられる、難病指定の副鼻腔炎です。手術療法のほか、生物学的製剤の注射もとても効果があります。好酸球性副鼻腔炎が疑われる場合には副鼻腔CTを行い、咳の治療と耳鼻科での治療を合わせて進めていくことが重要です。

実は私も、喘息に加えてアレルギー性鼻炎による後鼻漏がひどく、日々咳払いと声がれに悩まされていて、抗アレルギー薬のお世話になっています。