咳だけじゃない咳のつらさ
2024.12.01
ブログ
西新宿内科つながりクリニックの臼井靖博と申します。
「つながりブログ」をご覧いただき、ありがとうございます。
当院には、「咳が長引いてつらい」と訴えて来院される患者さんが、連日多数いらっしゃいます。咳は、一般内科診療所を受診する症状として最も多い症状の一つです。
咳は1回で約2kcalを消費しますので、100回で200kcalにもなります。これは軽いジョギング30分の消費カロリーに匹敵します。このため咳が長引くと、体力をかなり消耗してしまいます。
咳が続くことによるつらさは、咳そのものだけではありません。夜間の咳による不眠、咳き込んでの嘔吐、激しい咳による胸痛やろっ骨骨折、咳した瞬間に尿が漏れる尿失禁など、咳以外の負担も大きいのです。
さらに精神的な側面もあります。コロナ禍を経験し、咳に対する社会の目が厳しく感じられることもあると思います。「電車内で咳が出てしまうのが怖い」「会議中に咳で話せなくなるのが困る」など、咳がなかなか収まらないことによって不安が生じたり、対人関係に支障をきたしたりして、抑うつ状態など精神的な負担を感じられている患者さんも少なくありません。
咳が長引く背景には複数の要素が絡まっていることが多く、「咳を長引かせない治療」はとても難しいのですが、知恵の輪のような咳の原因を一つ一つ丁寧に解いて、適切な治療を行ってまいります。咳でお困りの患者さんのご来院をお待ちしております。