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つながりブログ

意外としつこい風邪の咳

2025.02.01 ブログ

西新宿内科つながりクリニックの臼井靖博と申します。
「つながりブログ」をご覧いただき、ありがとうございます。

みなさんは、風邪の咳がどのくらい続くかご存じでしょうか?
風邪症状を引き起こすのは、ほとんどがウイルスです。ライノウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、パラインフエンザウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルスなどが代表的な風邪ウイルスです。 中国での流行が話題になっているヒトメタニューモウイルスも、風邪ウイルスの一つです。

ほとんどの方が、風邪の咳なら3-4日で治まるだろうとお考えかと思います。ところが、一般的な風邪ウイルスであるライノウイルスでさえ、発症から7-10日程度、咳が続くことが報告されています。皆さんの記憶に新しい新型コロナウイルスも、長く咳が残りやすいウイルスといえます。

また、マイコプラズマ、クラミジアといった、細菌とウイルスの中間の病原体もしつこい咳の原因となります。 細菌ではしつこい咳を引き起こす代表格として百日咳菌があります。 

これらのしつこい咳は、「感染後咳嗽(がいそう)」と呼ばれるもので、咳が長引いている時期には、すでに病原体は駆逐されていることが多いのです。詳しいことはわかっていませんが、感染症によって破壊された気道粘膜の修復過程で、咳受容体という咳のセンサーが過敏になり、冷たい空気や埃を吸い込む、水を飲む、会話するなどのちょっとした刺激でも咳が出てしまうことが主な原因とされています。

このような咳は、強い咳止めでもなかなか止めることができないことが多く、経過が長くなるほど、喘息など他の原因も混在してきます。当院では、詳しく問診をとり、原因がわかる部分を重点的に治療することで、咳の鎮静化を図ります。

咳でお困りの患者さんのご来院をお待ちしております。