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パーキンソン病

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、脳内にアルファシヌクレインというタンパク質が過剰に蓄積し、これにより脳に指令を送るドパミンを作る細胞が減ることによって起こる病気です。
ここ最近、パーキンソン病の患者さんは増加傾向にあり、全国に約20万人の患者さんがいると推定されています。
70歳以上では、人口の1%が罹患する代表的な神経疾患であり、神経変性疾患としてはアルツハイマー型認知症につぐ有病率となっています。

【画像】高齢女性の手

パーキンソン病の症状

手の震え、歩きにくさ、動作が遅くなった、転びやすくなったなどが、初発症状となります。

これらは、一見すると加齢性変化と捉えられてしまう症状であるため、不自由を感じながらも、病気だと気が付かずに我慢して過ごされている方も少なくありません。
このため、症状が進行してから医療機関を受診し、診断される患者さんもいらっしゃいます。
また、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、脳血管性パーキンソニズムといったパーキンソン病と似ている症状が見られる類縁疾患があり、専門医による正確な鑑別診断が求められます。

パーキンソン病の検査

パーキンソン病の診断をしていく上で、頭部MRIのほか、MIBG心筋シンチグラフィー、ドパミントランスポーターシンチグラフィーといった核医学検査が必要となってきます。
核医学検査は、連携先の医療機関での実施となります。

パーキンソン病の治療

パーキンソン病は、早期、進行期、終末期と時間をかけて進行していくため、患者さんやご家族とは長いお付き合いとなります。
次々と市場に登場する新しい薬を用いた第一線の治療を行いながら、患者さんの生活の質を守る継続的な診療を行ってまいります。